渋谷オーチャードホールにて
一日限りのケルテック能「鷹姫」。
今から100年前、
アイルランドのイエーツが
執筆した能の原作から発想を得た
ケルト×能の舞台。
1時間半の演目中は
まるで金縛りにあったみたいに
椅子から動けなくなりました。
身じろぎもできずに舞台の
鳥肌が立つような演技に釘付け!
700年の歴史を誇る日本の伝統芸能は
溜息がでるほど。
「素晴らしい」の一言でした。
シテ(主役)2名は渾身の演技。
どこにも隙などありません。
連綿と受け継がれてきた歴史と伝統。
それを背負う芸能者たちの
鬼気迫る空気感に圧倒されたのです。
人が鷹を演じたらどうなるのだろう?
しかもお姫様!って思ったのですが
確かにそこには気位の高い姫が!?
「老人が薪を集め・・・」というシーンでは、
静かな動きをしているだけなのに
本当に寒々とした荒野が視えるくらい!
朗々とした声の響きも五臓六腑に
沁み渡る幽玄の世界の集大成でした。
それに主要な登場人物の3名の
動作の一つ一つが洗練されていて
美の極みですね~♡
は~っ
こんなに緊張するとは思いませんでした。
ちょっとした能ブームの私(笑)
かつて何度か能の舞台は見たのですが
今回のよ息が詰まるほどの興奮を
するのは初体験!
ケルト音楽も美しさでは負けません。
相乗効果で美の饗宴でした。
遠くから教会の鐘が風に乗って
聞こえてくるような壮麗な響きでした。
♡アヌーナ♡
二部かな、アンコールかな
単独でもののけ姫を歌ってくれました♡